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よくある質問
Q.[地震]が発生した時の行動はどのようにしたらよいですか?
2017.02.02

A. 通常の地震では、まずP波によりガタガタと小刻みに揺れた後、S波によりユサユサと大きく揺れ、最後に表面波が伝わります。次のような場面ごとに考えて行動します。

「自宅の居間でくつろいでいる」
揺れを感じたら家族に声をかけ、テーブルや机の下などに隠れて身を守り、座布団やクッションなどで頭を保護します。大きな揺れの最中は思うように動けません。揺れを感じたら即座に動く習慣を身につけましょう、揺れの後、子どもがおびえていたらだきしめましょう。

「台所で天ぷらを揚げている」
最初は小さな揺れでも、その後大きな揺れがやって来る可能性があります。揺れを感じたら即座に火を消し、身の安全が確保できる場所に移動しましょう。ただ、いきなり大きな揺れが来たときは、火傷の恐れがありますので、まず身を守ることを優先し、揺れが収まった後で火の始末をします。

「会社で仕事をしている」
重そうなロッカーでも倒れたり動いたりして押しつぶされる危険があります。窓際は、割れたガラス片が飛んできたり、外へはじき飛ばされたりする危険性があります。揺れを感じたら即座に机の下などに潜り、身を守りましょう。大きな揺れの最中は思うように動けません。

「映画館で映画を見ている」
頭上から物が落ちてくる可能性があります。大きな揺れの最中は思うように動けません。揺れを感じたらまずはイスの間にしゃがみ、カバンや衣類で頭を守りましょう。あわてて出口に向かうことは人々が殺到して危険です。落ち着いて行動しましょう。

「家具の固定された寝室で寝ている」
そのままふとんを頭にかぶり、家具や落下物が襲ってこない場所で身を守りましょう。就寝中は無防備に近い状態です。家具の固定など命を守る事前の対策が大切です。

「入浴中で風呂場にいる」
入浴中に地震が起きた場合、慌てて飛び出すのは、鏡、はがれたタイル、カミソリなどで傷を負いやすく危険です。浴槽で身をかがめて頭を保護しましょう。衝撃でドアが歪み、あかなくなることがあるので、けがの恐れがなく余裕がある場合はすぐさま開け放つようにしましょう。

「エレベーターの中にいる」
自動着床装置がついていれば、最寄りの階に止まるようになっています。まずは全ての階のボタンを押して、停止した階で降りられないか試してみましょう。階の途中で止まってしまったら、非常用連絡ボタンを押します。むやみに天井の脱出口から出ないで、落ち着いて救出を待ちましょう。

「街中を歩いている」
看板などが上から落ちてくる可能性があります。ブロック塀などが倒れてくる危険性もあります。屋外も危険な要素が一杯です。冷静に今いる場所の上下左右を確認し、その近くの最も安全と判断できる場所で身を守りましょう。

「地下街にいる」
壁面や太い柱に身を寄せます。
あわてて出口に殺到せず係員の指示に従って行動します。停電になっても、すぐに非常照明灯がつくので、落ち着いて行動しましょう。
火災が発生したときは、ハンカチやタオルで鼻と口を覆い、体をかがめ、煙の流れる方向へ、壁づたいにはうように逃げます。

「車を運転中」
走行を続けると揺れが大きくなるにつれてハンドルを取られて運転が難しくなります。また道路も波を打つような状態になり極めて危険ですので、十分注意しながら徐々にスピードを落として停車させましょう。急ブレーキは絶対に避けます。
車内でカーラジオをつけ、正確な地震情報を収集しましょう。
車を離れるときは、救急車や消防車などの緊急車両が通れるよう、道路の中央はあけておきましょう。近くに駐車場や空き地がある場合は、そこに車を入れます。窓を閉め、キーはつけたままで、ドアロックもしないでおきましょう。車検証や貴重品は忘れずに持ち出します。

「海岸付近にいる」
津波は海水が引くなどの現象を伴わずに突然やって来ることがあります。また、ラジオやテレビなどからの情報よりも早くやって来ることがあります。「津波を見てしまったら死を覚悟しろ」とも言われています。揺れの後は、一目散に高台に避難しましょう。
避難した後、津波がきたら、1回目で安心せず、波が落ちつくまで避難を継続します。津波は2回、3回と繰り返し襲ってきます。1回目よりも2回目、3回目の方が高くなる場合もあります。警報や注意報が解除されるまで、海岸には近づかないようにしてください。

「介護していた高齢者がけがをした」
大地震の場合、119番通報は必ずしもつながるとは限りません。仮につながったとしても、救急車の要請が集中して対応できないこともあります。お年寄り、特に寝たきりの方や病気の方がいる場合、普段から隣近所に協力を頼んでおきましょう。応急手当や応急担架の作り方などを知っておくことも必要です。なお、小さなけがであれば、大きな病院でなく最寄りの外科系診療所(外科、産婦人科、眼科、耳鼻科)でも処置が可能です。

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